シャーウッドと他社を検討する期間中,職場の先輩が住友林業で建てたことを知る。
先輩の名前を出したら安くなるのかなとかおもいながらRSKバラ園展示場へ。
年の瀬だった。
あとで聞いた話だが,その年の最終営業日だったらしい。
RSK展示場には,住友林業のモデルハウスが2棟ある。
案内してくれたのは,30歳くらいでぼくらとほぼ同い年の好青年だった。
関西人らしく,説明も上手で好印象だった。
とくにシャーウッドの新人君とのやりとりでうんざりしていたぼくには
やっとちゃんとした担当に巡り会えた,といった安堵感が大きかった。
住友林業(通称すみりん)のモデルハウスは,落ち着いた感じがある。
シャーウッドみたいな洗練された感じはないが,
現代的なつくりだけど和風寄りで,老夫婦が住んでいても似合う。
かつ上質なつくりである。
中に入ってときめいた。
ヒノキの香りがただよってくる。
演出で香料まいてるのか分からなかったが,ときめいた。
デザインウォールというGデザイン賞をとった飾り壁も素敵だった。
内観は,和風でわれわれ夫婦の感性にぐっときた。
すみりん,いいじゃん。
2階に上がると,包み込まれるようなバルコニーがあった。
男ならわかるとおもうけど,ずっとここにいたい,と思った。
こういうコクピットのように,
狭くて1方向だけわずかに開いているような空間に男の子は弱い。
しかも住友林業の床材は「本物の無垢材」だった。※
大手メーカーで「無垢を使ってますよ」とかいっても実は
「突き板」とか「挽き板」だったりするが,
すみりんのは上から下まで1枚の無垢でできた本物だった。
※このあと住宅めぐりをしていくなかで,ぼくは特殊能力を身につけた。
踏むだけで,突き板や挽き板のような”偽無垢床”と本物の無垢床を
見分けられるようになった。
シャーウッドの見学会で「無垢の床」ですと説明を受けたが,
どうも「木目の深さ」が違う気がするとおもって
よくよく聞いてみると挽き板だった。
突き板とは合板の表面に0.3mm厚の無垢材を貼り付けたもの。
挽き板とは合板の表面に3mm厚の無垢材を貼り付けたもの。
しかも住友林業の無垢床はすべすべだった。
エッジのないラウンドカットされた床材である。
住友林業クレストという子会社が独自にカットしているから,
他の工務店が使う無垢床とは踏んだときの感触が違うのだった。
ぼくはこの日,住友林業を気にいった。
年明けに倉敷ハウジングモール展示場のモデルハウスが
新規オープンするので来てくださいと担当者に言われた。
そしてオープン初日にぼくらは再びすみりんを訪問することになるのだった。
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